コツコツ投資生活 -時間を味方に-

資産運用でセミリタイアを目指す

FXの過去の失敗から学んだこと

私は現在、FXは自動売買のトラリピスワップサヤ取りで運用しています。過去の失敗があった故にこの2つに落ち着きました。今回は過去の2つの失敗と現在に至った経緯を紹介します。

 

 

1.失敗① 感情に負けた

私が本格的にFXを始めたのは2017年からです。30万円でスタートしました。

最初はどちらかというとスキャルピングデイトレに近いことをやっていました。しかし、常にチャートを見ていなけらばならず、経験がものをいう世界であったためしばらくして諦めました。

その後、為替はある一定の範囲内で上がったり下がったりを繰り返していることに気づき、円高になったら買い、円安になったら売るという単純な方法に変えました。デイトレよりもポジションを持つ期間の長いスイングトレードみたいな感じでした。この時は各通貨1万通貨で取引していましたので、1円動くと1万円の損益でした。相場が大きく変動してもいつかは戻るだろうと考えており、損切は予想とは逆方向に2~3円動いてからでした。その一方で利確は0.3~0.5円程度でした。なぜそうなったかというと、3,000円でも含み益が出ると決済したくなるからです。

仮に「今3,000円もらうか、明日まで待って1万円もらう」の2択だったとしたら、よほどの理由がない限り後者を選びますよね?しかし、FXをはじめ投資の世界では「今確実に3,000円もらうか、明日まで待つと1万円もらえるかもしれないけど1万円払う可能性もある」という2択です。この場合は非常に迷うところですが、利益が確実な前者を選んでしまうのが人間の心理ではないでしょうか?まさにこれが敗因でした。

勝つときは3,000円の利益、負けるときは2万円の損失と仮定した場合、7勝1敗以上の勝率でないと勝ち目がありません。FXは買いか売りかの2択です。1トレードの勝率を50%だとすると、8回のトレードで利益を出せる(7勝1敗以上)確率はわずか3.5%です。そりゃ勝てる訳なかったですね(笑)

 

2.失敗② 目先のスワップに気を取られた

FXでは金利の高い国の通貨を買うと毎日スワップ(利息のようなもの)がもらえます。特に新興国と呼ばれる南アフリカ、メキシコ、トルコは高金利スワップが高いことで有名です。中でもトルコリラ/円は1万通貨で毎日約80円、1年で3万円弱の収入になります。当時のレートで1万通貨買うのに必要な証拠金が13,000円ほどだったのですごい利益率です(もちろん余裕証拠金も10万円ほど用意していました)。

新興国は政治や経済が不安定であるため、先進国に比べて暴落するリスクが高いです。もちろんそのことは頭に入っていました。まぁ1年で3円下落しなければスワップでプラスになるし、2017年は32円付近で安定していたため大丈夫でしょって思っていました。

ところがトルコリラはみるみるうちに下落し、2018年8月の大暴落では15円台を記録しました。いわゆるトルコリラショックです。20円で逆指値注文を入れておいたので最悪の事態は免れましたが、10万円近くの損失でした(現在までの史上最大)。トルコリラのほか、南アフリカランド、メキシコペソも同様に下落しました。この経験から新興国通貨の怖さを知りました。

 

3.感情に左右されないために 失敗①の反省

新興国通貨を除いて為替相場はある一定の範囲内を上がったり下がったりする傾向があります。なので「円安になったら買い、円高になったら売る」だけさえすればいいはずです。ただ、最初のチャレンジでは投資金30万円に対して1万通貨では含み損が大きくなり、感情的に耐えられませんでした(1円の値動きで含み損が1万円なので)。

そこで2度目の挑戦では20万円でスタートし、1/10の1,000通貨を売買することにしました。利益も1/10になりますが、含み損が1/10になることの安心感の方が大きかったです。

これまでは成行注文といって自分の判断(感情)で売買するスタンスでしたが、感情に左右されることのない指値注文に変えました。これは予め新規・決済の価格を指定してその価格になったら自動的に注文される方法です。自分の意志に関係なく機械的に売買してくれます。

以上の理由で、指値注文で1円円高になるごとに1,000通貨を買い、決済も指値注文で1円円安になったら売りました。結果は半年で3万円の利益を得ました。この経験から1,000通貨を指値注文で取引するという結論に至ったのです!

ちょうどその頃知ったのがマネースクエアのトラリピという自動売買ツールです。一度設定するだけで永久的に売買を繰り返してくれます。毎日チャートを見て決済のたびに新規注文を入れなくてもよくなります。実際は気になるので見てますが(笑)

 

4.スワップ収入を安定させる 失敗②の反省

トルコリラの失敗から新興国通貨のスワップ狙いの取引から撤退しました。しかしスワップの魅力は頭から離れませんでした。そんな時偶然見つけたのがあっきんさんのブログで紹介されていたズロチのスワップサヤ取りです。ユーロとポーランドの通貨ズロチの値動きがほぼ同じであるため、ユーロを売ってズロチを買います。売りと買いのポジションを持つことで、含み損を相殺してスワップだけをもらう手法です。含み損を抱えることなく非常に安定しているのが最大のメリットです。

 

以上が失敗から再出発までの道のりです。もちろん、今の方法でも失敗することはあるかもしれません。失敗してもそれで終わるのではなく、常に次の一手を考えたいと思います。