コツコツ投資生活 -時間を味方に-

資産運用でセミリタイアを目指す

トラリピ通貨ペア変更

加ドル/円、豪ドル/円のトラリピを始めてから2ヶ月あまり。リスク分散や市場の動向を踏まえて豪ドル/円からNZ(ニュージーランド)ドル/ドルに変更する決断をしました(3月4日に変更済み)。

 

 

1.豪ドル/円のリスク

現在、加ドル/円、豪ドル/円の2通貨で運用しています。カナダとオーストラリアはともに資源国であるため石油や石炭の価格に左右されます。どちらの通貨も同じような値動きをする可能性が高いため、利益が多くなる一方で損失も多くなります。

次に市場動向として、オーストラリアは利下げの可能性が高いと言われています。また、中国が主要な貿易相手国であるため、中国経済、米中貿易摩擦の影響を受けます。これらが原因で円高が進むと予想されます。もちろん、少なからずカナダも中国の影響を受けます。

円高になって含み損が多くなると資金効率が悪くなります。さらに最悪の場合には強制ロスカットになるリスクもあります。リーマンショック時の最安値は加ドル68円に対して豪ドル54円です。現在どちらの通貨も80円付近なので最安値から遠い豪ドルの方がリスクがあると言えます。

以上の理由で豪ドル/円から撤退しました。現在持っているポジションは買った値段から1円円安になったときに決済されるように指値注文を入れました。

 

2.NZドル/ドルを選んだ理由

トラリピではクロス円(ドル/円など)を8通貨、ドルストレート(ユーロ/ドルなど)を3通貨扱っています。最近は円が最も安全な通貨とされているため何か起こると世界中の人が円を買います(円高になります)。ということは不況、政治的事件、戦争などでクロス円通貨は暴落します。クロス円通貨だけの運用では、暴落時に一気に含み損を抱えます。それを防ぐためにはドルストレート通貨への分散投資が有効だと考えました。それではどの通貨ペアが適しているのか比較してみましょう。

トラリピで売買できるドルストレート通貨には、ユーロ/ドル、豪ドル/ドル、NZドル/ドルがあります。過去のレンジ幅、必要証拠金などを表にまとめました。

万が一の場合に備えたレンジ幅の想定として、リーマンショックを基準としています。NZドル/ドルの場合は0.48~0.88ぐらいの変動はあり得るとみています。レンジ幅(値動き)が大きいと取引の機会が多くなりますが、必要証拠金も多くなったりレンジから外れたりするリスクがあります。また、現在の値段が安いほど必要証拠金が少なくなります。以上の観点からNZドル/ドルが有利であることがわかります。

 

3.現在の設定

では、それぞれの通貨ペアの設定内容を公開します。前提としてリーマンショック後の最安値、最高値まで変動しても強制ロスカットにならないようにしています。利益も大事ですが、それ以上に安定性を重視しています。売買の回数は少ないものの、突発的な乱高下で力を発揮します。

*注文間隔が広すぎてあまりにも利益が出ないので、3月18日に設定を変更しました。以前よりややリスクをとっています。

 

加ドル/円(買いのみ)
  • 仕掛けるレンジ:70~85円 ⇒75~85円
  • 本数:16本  ⇒18本
  • 1ポジションの通貨数:1,000通貨
  • 利益:1000円  ⇒600円
  • 決済トレール:あり

リーマンショック後の最安値は68円、最高値は106円です。現在は83円付近と安値圏にいるので買いのみです。東京15時ロスカットは66.46円です。もしレンジを上抜けした(85円を超えた)場合はレンジを上にスライドするか、売りのトラリピを仕掛けてハーフ&ハーフにすることも考えています。ハーフ&ハーフとはレンジの下半分で買いのトラリピを、上半分で売りのトラリピを設定します。こうすることで半分の証拠金で広い範囲に注文を仕掛けることができます(トラリピでは一般的な手法です)。ただし、上抜けしても下抜けしても含み損を抱えるので注意が必要です。

 

NZドル/ドル(ハーフ&ハーフ)
  • 仕掛けるレンジ:0.54~0.68  ⇒0.60~0.68(買い)、0.68~0.82  ⇒0.68~0.76(売り)
  • 本数:15本  ⇒買い 14売り 13本
  • 1ポジションの通貨数:1,000通貨
  • 利益:10ドル  ⇒8.5ドル
  • 決済トレール:あり

こちらは現在の価格がちょうどリーマンショック後のレンジの中央であったため、ハーフ&ハーフを採用しました。東京15時ロスカットは買いが0.4730ドル、売りが0.8986ドルです。3月はこの設定で試してみようと思います。データを取りつつ設定を見直すスタンスで運用していきます。

 

【New】メキシコペソ/円(買いのみ)
  • 仕掛けるレンジ:5.0~5.9円
  • 本数:10本
  • 1ポジションの通貨数:1万通貨
  • 利益:1,000円
  • 決済トレール:なし

トラリピでのメキシコペソ/円の取り扱い開始と同時に5月27日よりスタートしました!スワップ(+為替差益)を狙った長期保有との比較企画も同時進行中です。ともに20万円で運用しています。詳細はこちらの記事にて紹介しています。

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