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トルコリラのスワップサヤ取り決済

トルコリラは3月22日の夕方から暴落が始まり、翌23日未明に事前に設定したOCO注文により決済しました。スワップサヤ取りが開始からわずか12日目で終わるという不本意な結果になってしまいました。


1.気になる損益は

まずは新規ポジションを持った時の状況をまとめます。

◆売り

  • 口座:GMOクリックFX
  • ポジション:15万円入金して5万通貨 実際は20.412円で注文成立
  • OCO注文:売り価格から-1.6円、+1.5円⇒指値 18.812円/逆指値 21.912円

◆買い

  • 口座:みんなのFX
  • ポジション:15万円入金して5万通貨 実際は20.427円で注文成立
  • OCO注文:買い価格から±1.5円⇒指値 21.927円/逆指値 18.927円

暴落時のスリッページにより、買いの決済が指定した価格よりも下になる場合があります。この対策として売りの下側の決済は買いよりも0.1円下に設定しました。買いの決済が18.827円以上であれば損失は出ません。
それでは実際の損益はどうなったのでしょうか?為替差益とスワップを比較してみました。

今回はスリッページが起こることなくOCO注文がぴったり約定してました。売りを0.1円分下げた効果がそのまま為替差益5,000円として現れています。本命のスワップはスプレッド分を回収してちょっと利益が出ました。
しかし、この0.1円ずらすという手法は今回反省しなければならないポイントでもあったのです。たまたま運が良かっただけなのです。

 

2.今回の暴落から学んだ2つのこと

まずはなんと言っても開始2週間足らずで終わってしまったのが一番悔しいです。利益率の高さだけしか考えていなかった結果です。暴落は起こるはずなので、サヤ取りである以上簡単に終了させてはいけません。また始めるとなるとスワップ分のコストがかかります。相場が荒れた今、すぐに再開していいものなのか迷います。
多少利益率が悪くなったとしても、買い口座に多めの資金を入れて大きな下落に耐えられる設定の方が良かったかもしれません。次回の重要検討事項です。

続いて売りのOCO注文を0.1円ずらしたことにも問題がありました。実はチャートをよく見ると、0.1円ずらしたことで最安値のすぐ上で決済されていました。この奇跡は素直に喜べるものでもないのです。
一歩間違えていたら売りのみ決済されずに円安が進んでいたかもしれません。トータルでの為替差益はマイナスになっていた可能性が十分あり得るのです。ゾッとしますね。

 

3.次回の戦略

暴落に備えて資金を見直しました。わかりやすくするためにトルコリラの価格を20円と仮定します。
今回の1万通貨あたり3万円の資金では、最大2.2円の下落しか耐えられません。史上最安値の15.4円まで耐えるには証拠金と合わせて5.5万円ほど必要です。
売り口座の方はどこまで上がるかわかりませんが、3万円では約2円の上昇まで大丈夫です。それほど高騰するはずはないとみています。昨夏のトルコリラショック後の最高値である22円が一つの目安になるかもしれません。マイナススワップを考えると日に日にロスカット価格が下がってきますが。3万円+α(スワップ分)で22円まで耐えられます。
リスクを低くするために考えたプランの一例は、16円または22円になったら決済するものです。運用資金27万円で売りと買い各3万通貨とします。売りと買いの資金分配は新規ポジションの価格によって変わりますが、20円の時の例を挙げます。

 

◆売り
12万円入金して3万通貨保有⇒22円と16円にOCO注文
マイナススワップ対策として3万円(1万通貨につき1万円)余分に入金しています。

◆買い
15万円入金して3万通貨保有⇒22円と16円にOCO注文

 

気になる利益率はスワップ差額を35円とすると14.1%です。今までよりは少なくなりますが、ズロチを超えるパフォーマンスです。
もし開始の価格が19円であれば売り口座に15万円、買い口座に12万円入金します。21円なら売り9万円、買い18万円とします。22円まで高騰する可能性は低いため、ここまで耐える設定は必要ないかもしれません。決済されないリスクも低いですし。

決済のOCO注文ですが、わざとずらすということはしません。同じ価格でもスプレッドが広がって決済されないこともあります。
スリッページ対策として新規ポジションを持つ時に価格をずらす方法もあるのではと思いました。売りを買いよりも高い価格でポジションを持つということです。
ただし、成行注文で買い、少し上がったところで売りのポジションが持てるかというとその保証はありません。買った直後に暴落したら終わりです。やっぱり素直に同時にポジションを持つべきですかね。

その他、暴落時のスプレッド拡大を警戒して、決済価格を分散させる手法があります。一度に全通貨を決済するのではなく、0.5円ぐらいの間隔で決済します。買いはすべて決済されたのに売りは全く決済されなかったという事態を防ぐためです。例えば16、16.5、17円で各売り買い1万通貨ずつ決済します。

以上の反省を踏まえて近日再開したいと思います。安定した相場が続くことを祈ります。