トルコリラのサヤ取りは3月23日未明の暴落によりわずか12日目にして決済されました。それから約3週間が経過し、相場の安定とスプレッドの縮小、スワップ差額が30円を回復したことにより4月10日に再開しました。
1.前回の反省を踏まえて
前回の詳細は以下の記事にまとめています。
簡単に説明すると2つの問題点がありました。一つ目は±1.5円の値動きに耐える想定では不十分でした。暴落しやすいトルコリラを長く運用するには余裕資金が不足していました。
二つ目は暴落の際、スプレッド拡大によりOCO注文の一方しか決済されないリスクがあることです。0.1円ずらしたOCO注文でたまたま売りも買いもともに決済されましたが、これは非常に危険なことをしていました。そこで今後は決済価格を統一するだけでなく、一方のみが決済されないリスクを最小限にする必要があります。
2.サヤ取り2回目の戦略
暴落に備えた資金を見直しと決済のリスク低減策を考えました。
①投資資金について
前回の1万通貨あたり3万円の資金では、最大2.2円の下落しか耐えられません。史上最安値の15.4円であり、その後の最高値が22円です。前回の18.7円までの下落は長期運用を行う上で想定しておくべきものでした。今回は前回よりも余裕資金を増やしたため保有量を少なくして取引します。
②決済されないリスクについて
暴落時のスプレッド拡大を警戒して、決済価格を分散させます。一度に全通貨を決済するのではなく、15.5~17.5円の範囲で1円間隔で決済注文を入れます。買いはすべて決済されたのに売りは全く決済されなかったという事態を防ぐためです。
3.実際の運用内容
4月10日に再開したポジションの詳細です。ちょうど19.5円付近をうろうろしていたので、最高値22円と最安値15.5円まで耐えられるように資金の分配を行いました。また、暴落時の決済価格を17.5、16.5、15.5円に分けて決済されないリスクを分散しました。
決済価格を統一する代わりに、スプレッド分を損しないよう売りと買いでポジションを持つ時の価格を5銭ずらしました(円安の時に売り、円高の時に買いました)。ちょうどレンジ相場であったため両ポジションとも数時間の時間差で新規の指値注文がささりした。
◆売り
12万円入金して19.530円で3万通貨保有⇒22円と17.5/16.5/15.5円にOCO注文
◆買い
12万円入金して19.480円で3万通貨保有⇒22円と17.5/16.5/15.5円にOCO注文